宝塚飛び降り事件

宝塚記者会見全文まとめ「パワハラ認めず自殺の原因は長時間労働」飛び降り事件

宝塚飛び降り事件

11月14日、9月末に自殺した宝塚劇団員へのいじめ、パワハラ長時間労働について、劇団が記者会見を行いました。

この会見で、宝塚劇団はいじめやパワハラが無かったと語り、遺族の発言や週刊誌の発表と完全に食い違う会見となりました。

宝塚が記者会見まとめ「自殺の原因は長時間労働で、このタイミングで上級生の指導が重なった」

11月14日に行われた宝塚劇団記者会見。劇団が語った内容をまとめると、以下の通りとなっています。

  • 大江橋法律事務所の弁護士9名がメンバーで調査を実施
  • 故人がヘアアイロンで火傷した事件については、劇団内で日常的に起こりうる怪我だった為、記録は残していない
  • 火傷翌日、小指の第一関節から先程度の長さの傷があった
  • 故人はAが故意にヘアアイロンを当てたと確信していたわけではなかったが、故意に当てたのではないかと疑っており、その旨を母親のLINEに送っている
  • ヒアリングにおいては、故人がAからいじめられていたとする供述はなかった
  • しかし、遺族はAからのいじめ・パワハラを疑っている
  • 劇団は、Aが故人を気遣う言葉をかけており、いじめは無かったと報告
  • 故人休演理由として、故人はAとの関係に悩んでいたと言われるが、別の人物との関係で悩んでいたと劇団が発表
  • この時、ヘアアイロンに関するヒアリングも行ったが、両名から故意ではないという供述があったと語る
  • また、この件で故人の母親とも電話で話すが、週刊文春に書かれていた「故意であった」「親族が激怒している」という事実を否定
  • Aも事実と違う事を書かれていてかわいそうと供述した記載があると話す
  • しかし、この母親の供述は食い違う点が多い
  • 宝塚劇団は過去の記録の改ざんはないと断言
  • 令和5年2月、宙組だけで話し合いの機会が設けられるが、故人は参加を拒否
  • この話し合いの時、週刊文春にリークした情報源については触れていない
  • しかし、遺族からは、故人を教室に呼び出し、ヘアアイロンを故意に当てていないと証言するように、繰り返し問い詰めた、Aにのみ弁解の機会をあたえ、故人を宙組から孤立するようにさせたという認識が聞かれている
  • どちらが正しいかは不明だが、前宙組組長の話には全体的に矛盾がないと、劇団は語る
  • 下級生は、この話し合いでAのみが発現し、故人は発言をゆるされなかったと感じた
  • しかし、話し合いの前に、故人が参加したくないと語っていた背景を伝えていれば、下級生の印象は違った可能性がある
  • 故人が宙組プロデューサーに稽古を休みたいと連絡した原因として、週刊文春の記事の影響が大きいと指摘
  • 故人はリーク元として疑われると悩んでいた
  • 上級生からの指導は、社会通念に照らして不当とは言えないという評価
  • だが、 旧本役へのお声がけ、コミュニケーションが遅れた問題については、「上司からの業務指導の範囲内である」「強い指導叱責を受けた」に相当し、故人の心理的負荷の強度としては中に該当すると考えられると発表
  • 故人が参加しているグループLINEやチャットにも、ハラスメントに該当するやりとりは見当たらなかった
  • 劇団は、故人に対するいじめや、ハラスメントも確認できなかったと発表
  • 宝塚劇団理事長・木場健之は辞任を表明。宝塚と親会社のの3ヶ月減給も発表
  • 上級生の指導は、公演を安全に務める上で、必要だったと語る

上級生に関するいじめ・パワハラ問題に続き、劇団からは長時間労働の問題についても語られています。

  • 長時間労働の原因として考えらえるのは以下3点
  • 長の期が実質的に娘役2名のみであったこと
  • コロナ禍明けによる様々な制度の変更
  • 講演内容の難しさ
  • 本件が発生した直前期の出来事は、厚生労働省が発出する心理的負荷による精神障害の認定基準において、客観的に精神障害を発病させる恐れのある強い心理的負荷であるとされる場合に相当する、強い心理的強度が個人にかかっていた可能性が確定できないとの指摘を受けたと発表
  • 事件直前、長の期の業務と長時間の活動に併せ、上級生の指導が重なった事が、自殺の原因と劇団は考えている(あくまでいじめ、パワハラ否定)
  • 劇団としては、今回の事件を重く受け止め、真摯に対応すると発表

また、この事件後、宝塚劇団からは今後の対応も発表。

  • 公演数を減らすなど過密スケジュールの緩和に対する対応
  • 新人公演のあり方を検討
  • 組みルールの整理合理化
  • 劇団員の意見・思いを聞く為の窓口設置

などが語られています。




劇団から調査報告発表が行われた直後、記者からの質疑応答に移りますが、こちらでも、様々な事実が語られています。

  • 劇団上層部は長の期の業務がこれほど多岐にわたり行われていた事を把握していなかった
  • 長の期の業務について知らなかったのは、これまで新人公演で「無理」「難しい」という話が聞かれなかったから
  • 劇団員の頑張りに甘えていた部分があると語る
  • 長時間労働については、必ずしも毎日がフルタイム続くわけではないと認識していた
  • 雇用ではなく、業務委託という形態をとっている事は適切だったと考えている
  • いじめ・ハラスメントに関して遺族と食い違う部分が多いが、調査報告からいじめ・ハラスメントは認められなかった事を再度話す
  • しかし、長時間労働で負荷がかかっていた可能性がある事には言及
  • 自殺の原因はあくまで長時間労働が第一で、このタイミングで上級生の指導が重なってしまったと語る
  • 遺族には真摯に対応したい
  • 長時間労働を生み出してしまったのは、公演のスケジュールが過密化してしまった為
  • 業務委託は昔からであり、雇用という形をとっていたら、対応が変わった可能性もある
  • 故人に対し、演出家が色々と注文を出していたと言われているが、劇団は把握していない
  • 今後の公演は、劇団員の心身の状況を見て、実施の判断をする
  • 芹香さん、春乃さんというトップ体制は変えるつもりはない
  • 宙組退団希望者が続出していると言われるが、劇団は否定
  • 遺族からは、「劇団が宙組に配属してしまった為、娘が亡くなった」という意見があがっているが、劇団は問題は無かったと認識している
  • 閉鎖的に上下関係について、劇団は公演をする為に利用していたのでは?と質問され、劇団からは「芸の伝承」という点で、生徒しかわからない部分があり、事務サイドは詳細は把握しないと返答
  • 見て見ぬふりをしていた、という指摘に対しては真摯に対応すると語る
  • 抜本的な改革は必要だと考えており、危機感も持っている
  • 劇団は、まだ遺族と面会していない
  • 上級生の謝罪も遺族は求めているが、宝塚劇団としては、謝罪させるという発言は無かった
  • 宙組の4名はヒアリングを辞退していた
  • 辞退した理由は語らなかった
  • 団員と劇団が契約していると発表するのは、親会社である阪急から目を背ける為では?と指摘されるが、劇団も主体となって契約する方が適切だと考えていると返答
  • 芹香斗亜、天彩峰里の会見は予定していない
  • 上級生の指導は必要性が認められたことを強調
  • 阪急も管理責任については認めている
  • ヒアリングについては隠蔽などは無かった
  • しかし、ヒアリングを行った弁護士は会見に立ち会わなかった
  • この点を指摘され、透明性に関する疑問を投げかけられるが、「まずは劇団からの報告を優先するべきと考えた」と返答
    故人からは、長時間労働・パワハラに関する相談は無かった
  • 劇団員が6年目以降、業務委託という形に変更されるのは、より自分の時間を確保し、芸を高められると考えての事
  • 長時間の稽古については、世間の労働時間と毛色が違うと認識
  • 遺族からはいじめ・パワハラに関し、LINE画像が提出されているが、劇団側は明確な証拠は無く、現段階で届いていないと語る
  • ヘアアイロンの件について、遺族にパワハラと考える証拠があるなら見せてほしいと語る
    遺族に対する保証は考えている

今回の記者会見で劇団が語った事を要約すると、「事件が起こった第一の理由は、長時間労働であり、この時、ちょうど上級生からの指導が重なり、精神的に弱ってしまった」という事になり、いじめ・パワハラは完全に否定しています。

この点は、遺族弁護士と完全に意見が食い違っていました。

また、質疑応答では、まだ遺族に謝罪していない事や、宙組団員の4名がヒアリングを辞退したことも語られています。

週刊誌、パワハラ・いじめの加害者として発表した人物も全部で4名。この事から、リアルタイムで記者会見を見ていた人達は動揺を隠しきれずにいました。

以下、会見での劇団の発表。そして、質疑応答など、全文になります。

宝塚が記者会見「いじめやパワハラは無かった」

緊急記者会見を開催させていただきます。
本日は、宙組所属の劇団員がお亡くなりになられたことで 外部弁護士による調査チームの調査結果の内容、また調査結果を受けまして、当劇団の受け止めに、受け止め 並びに 今後の再発防止策につきましてご説明させていただきます。
まず、会見に先立ちまして 本日の出席者をご紹介いたします。
宝塚歌劇団理事長の木場健之でございます。宝塚劇団専務理事の村上浩爾でございます。宝塚歌劇団政策部長の井塲睦之でございます。
また 私は本日の司会を務めます阪急電鉄広報部長の北川愛子でございます。
それでは始めさせていただきます 木場理事長、お願いします。

宝塚劇団理事長 木場健之氏

本日はお忙しいところ、急遽、お集まりいただきまして大変申し訳ございません。当団では、この度の宙組生の急逝を受けまして、なぜこのようなことが起こったのか また 一部報道されているような事柄につきまして 、事実関係や原因について調査を行うべく、外部弁護士による調査チームに調査を依頼し、11月10日に調査報告書を受領いたしました。

当団として、調査報告書の内容を真摯に受け止めており、対処すべき課題として ご指摘いただいている内容を含め、今後、 全力で改善に取り組んでまいります。
この度の宙組生の急逝につきまして、謹んで哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の皆様には、大切なご家族を守れなかったこと、心より深くお詫び申し上げます。今後もご遺族の皆様に、誠心誠意対応してまいる所存でございます。
また、宝塚ファンの皆様、並びに関係者の皆様に、多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。

では、これより 着席してご説明させていただきます。
まずお配りした資料に基づき、政策部長の井塲より ご説明いたします。

宝塚歌劇団政策部長 井塲睦之氏

それでは ご説明の方をさせていただきます まず発表資料 こちらの資料の方をご確認ください。
1枚目、中ほど1。
報告書についてですが、今回の調査は宙組生がお亡くなりになられた事実に関し、当番並び阪急阪神ホールディングス、および、阪急電鉄と契約関係のない弁護士事務所により、当団から独立した形で実施されたもので、報告書では調査結果とそれに基づく 背景分析や原因の考察とともに対処すべき課題が示されました。報告書の概要版は別紙の通りでございます。
こちらでございます。
また、個人のプライバシー保護の観点、具体的には診療所の診療録における身体・精神などの状況、また守秘義務のある看護師などのコメントについて報告書の一部の情報は伏せさせていただいております。では、調査報告書の概要版に基づいてご説明をいたします。こちらの方になります。
まずはじめに 今回の調査ですが、大江橋法律事務所の弁護士9名がメンバーとして実施していただきました。
調査方法は、資料1ページ目の2、調査方法に記載の形で実施されてました。
宙組所属劇団員 62名、元劇団員1名、理事長を含む劇団役職員7名、阪急電鉄役職員4名、個人ご遺族及び代理人に対して1人当たり 最短35分、最長6時間9分で、多数のものは概ね1時間から2時間程度でございました。調査にかかった延べ時間は約1500時間と伺っております。
次に、背景となる事実と本件事案が発生した直前期の事実関係について、皆様の関心の高い項目からご説明をいたします。
はじめに、ヘアアイロンを故意に額に押し付けるなどのいじめがあったのか?暴言などのハラスメントあったのか?という項目でございますが お手元の資料 2ページ目に記載がございます。
これは2年前の8月14日の出来事ですが、少し長くなりますけれども、ポイントを読み上げます 、故人は令和3年8月14日ロッカー室で宙組劇団員Aから、髪型の指導を受けていたところ 、Aから故人の前髪をヘアアイロンで巻こうとした際、故人の額にヘアアイロンが当たり、故人が額に次第に火傷を負った。
同日、故人は劇団診療所に行き、塗り薬を塗ってもらった。看護師によると当時、故人の火傷を見たが、跡には残らない程度の火傷と思われ、ヘアアイロンで火傷することは劇団内では日常的にあることであり、記録は残していないとのことであった。
翌日に、撮影された写真からは、故人の額には小指の第一関節から先程度の長さの茶色の傷ができていることが確認できる。個人は傷跡が残るか心配していたが、幸いにも 傷は残らなかった。ヘアアイロンの件を目撃した 他の劇団員はいなかった。
故人がその翌日、母親に対して送信したLINEの記載内容からは、故人はAが故意にヘアアイロンを当てたと確信していたわけではなかったが、故意に当てたのではないかと疑っていたことが認められる。
次に3、Aとの関係性。
ヒアリングにおいては、故人がAからいじめられていたとする供述はなかった。
一つ飛ばしまして、ご遺族はAが故人をいじめていたと認識している。 その理由の一つとして、新人公演の髪飾りの修正を新人公への直前に言われたことを挙げる。 故人とAのLINEでのやり取りが確認できており、故人が質問をしているのに対し 、Aは 自身が気をつけていることや、実践している練習方法などを丁寧に回答していた。
新人公演の髪飾りや桂についてもAは写真を確認し、書き込みを入れるなどしながら、頭が大きく見えないか?など個人がより良く見えるようなアドバイスを行っている。
さらに新人公演前日には「大丈夫よ」といったような故人を気遣う言葉をかけている。 Aは新人公演の直前にきかんに髪飾りのアドバイスを行っているが、宙組劇団員によれば、髪飾りや桂の最終的な調整は公演直前になることが通常であったとのことであるから、Aの常軌行動が、いじめ 目的であったとは言い難い。




3ページ目にずらしていただきます。 次の4.プロミス セス プロミスの休演と復帰。
故人はシャーロックホームズ公演の東京宝塚劇場公演終了直後、当時の宙組プロデューサーに申し入れて、次の宙組公演・プロミス セス プロミスを休演した。故人が申し出た、休演理由は ここへ、こちらは 個人のプライバシーに関わることなので伏せております。
一つ飛ばしまして 3つ目の矢印、ご遺族は、休演理由をAとの人間関係であると述べている。 宙組劇団へのヒアリングでは、故人が当時Aではない他の劇団員との関係で悩んでいたと、する記述と、故人がAとの関係に悩んでいたとする供述があったが、前宙組プロデューサーは故人から、 当時A以外の宙組劇団員との人間関係に悩んでいると聞いており、引き継ぎを受けた、現宙組プロデューサーのメモにもその旨が記載されていた。
次に、故人に関する文春報道、ヘアアイロンの件が発生してから1年半ほど経過した1月30日の頃、週刊文春編集部記者から劇団に対し、事実関係のご確認のお願いと題する書面が送付された。劇団においては、宙組プロデューサーにて故人へ、故人および、Aから、別々にヒアリングすることとした。
当時のヒアリング報告メモによれば、両人とも少し火傷をしたことはあったが、故意ではない旨を答えたと記載されております。
次のページに移らせていただきます。
劇団はヘアアイロンによって故人に火傷を負わせてしまったことは事実であると認識しました。押し付けたという事実がなかったことから、週刊文春編集部記者に対し、事実無根である旨をFAX で回答しました。
一つ飛ばしまして、その後、劇団内において、さらに詳細な事実確認を行うこととなりました。次のところでございます。 宙組プロデューサーはAと故人に対し 記事が出たことについてのフォローの電話を入れた。
いずれも供述内容に変化はなく、故人との電話の際、故人が母親と一緒にいたため、母親からも事情を聞き取った。
宙組プロデューサーの報告メモには、母親が火傷をしたのは事実であるが、記事のように故意にヘアアイロンを当てられたとか、親族が激怒したとか、ありもしないことを書かれるのは非常に心外であるし、娘をかわいそうに思う。
Aも事実とまた違うことを書かれてショックだと思うし、心配であると述べたと記載されている。
一つ飛びまして、 他方、ご遺族は故人と一緒にいるときに宙組プロデューサーから故人に電話があり、ヒアリングを受けたことがあるが、この時、故人はAが「故意にヘアアイロンを当てた」と宙組プロデューサーに伝え、ご遺族自身も、「故意だったと思うか?」と聞かれて、「本人に聞いてください」と答えた、と述べており、報告メモとご遺族の供述との間に食い違いが見られる。
次の2行目に移らせていただきます。
本件調査において、どちらが事実であるかを判断することは困難である。
劇団における調査の経過を検証するためにパソコンのデータについて、閲覧保全をした。いずれのバージョンにおいても、故意でヘアアイロンを当てたと故人が考えている旨の記載はなかった。
次のページに移らせていただきます。2行目です。
都合の良いように変遷させた動きは認められなかった。
6.令和5年2月4日頃に行われた宙組内での話し合い、3行目後半部分に移らせていただきます。
当時の宙組組長は、宙組劇団員だけで話し合う機会を設けることにした。前組長など、当時の宙組幹部の供述によると、当該話し合いを実施する前に事実関係、話し合いを開催することの是非、および、話し合いにおいて発言を希望するかを個別に慎重に確認した上で開催したとのことであった。
前組長らが個別に確認したところ、A及び別の上級生は、話し合いにおいて自分の気持ちを話し合い、話したいと言い、故人はAがいじめでヘアアイロンを当てたたとは思っていないが、Aがどのように思っていたかわからない、と説明した上で、話し合いの場で話したくないと言った。
そのため 前組長らは、故人に対し、Aと別の上級生は自分の気持ちを説明するが、故人を話したくないなら話さなくて良いから話し合いを行ってもいいか、と確認し、故人の了承を得た。記事の情報源が誰かという話には触れていないとのことであった。
次の矢印に移らせていただきます。
これに対し、ご遺族は幹部4名が劇団の第3会議室に故人を呼び出し、故意に当てたのではないという言質を取ろうとして、繰り返し問い詰めた。
故人は自分に関することはもう触れてほしくないと述べたが上記、幹部は話し合いの場でAにのみ弁解の機会を与え、宙組内で故人を孤立させようとしたと、全く異なる認識を示している。
どちらが正しいかは客観的な証拠がないため軽々に判断することは避けるべきであると指導するが、前組長の説明は 全体的に矛盾がなく具体的であることなどが指摘されております。
次のページに移らせていただきます。全体の話し合い、2つ目の矢印です。
話し合いではAと別の上級生がそれぞれ発言した。故人はかねてからの本人の希望通り、何も発言しなかった。
一つ飛ばしまして、下級生に対するヒアリングでは、当該話し合いの場でAのみが発言し、故人が発言しなかったことを、上級生がAのみを擁護し、故人は発言を許されず、その意思が無視されたと感じ、この件を機に、下級生と上級生との溝が生まれた、あるいは、増大した旨を述べるものも多かった。
仮に前組長ら当時の幹部が、慎重に個人の意思を事前に確認して話し合いを実施したという経緯を下級生も知った上で話し合いの場に臨んでいたとすれば、下級生が個人の沈黙について受けた印象は全く違ったものになっていたと考えて、考えられる。
少し飛ばしまして、7、週刊文春の報道に関する故人への影響、および、その後の故人の体調
故人は令和5年2月6日、宙組プロデューサーに対し 稽古を休みたい旨を連絡するなど、週刊文春報道による故人への影響は大きかったと考えられる。
一つ飛ばしまして、次の矢印の7行目に移らせていただきます。
故人が週刊誌にリークしたのは自分であると、周囲の劇団員から疑われているのではないかと心配し、悩んでいた可能性は否定できない。
次に、週刊誌報道などでハラスメントとされる暴言部分に関しては、まずその前提として9ページの3、しんこうないなどを指導する役割としての負担をご覧ください。
しんこうないを指導する役割としての負担。
長の期は、しんこうないの劇団員の失敗について、上級生から指導・叱責させる される立場であった長の期は、下級生に対し組ルールの遵守を指導する立場でもあった。
故人に関してはパカドの稽古中に故人が長の期として、下級生の失敗に関して責任を問われたという出来事は、劇団員からのヒアリングでは聞かれなかった。
故人が長の期の長という立場で稽古に参加していたこと自体に負担を感じていたことは、推測できるということでございます。




また、今回の宙組パカド公演の教育期間中に起こった出来事についてですが、こちら13ページをご確認ください。
13ページの6、配役表事前開示虚偽報告問題について。
これは新人公演の配役表の連絡について、指定された日ではない日に事前送信をしたという事柄があって、指導を受けたということ、また同じく13ページの7、振り写し問題ですが、振り写しというのは、新人公演の稽古中に一部の立ち回りや ダンスナンバーについて、上級生からフリを指導してもらうという慣習があるが、その振り写しの実施について 上級生のやり取りがあったということでございます。
続きまして14ページ8、衣装関係の問題について。
これは舞台稽古の日に早変わりが間に合っていないことについて、故人を含め、下級生が指導を受けたといった出来事でございます。
続きまして、15ページ9 本役へのお声がけ コミュニケーションが遅れた問題
この本役へのお声がけは、何のためのものかということをご説明しますと、新人公演に出演する下級生は、新人公演における演技や早変わりなどの技術を、基本的にその役を本演で演じる上級生から学ぶことになります。
その一環として、下級生は本公演において本役のお手伝いをすることが決まりとなっており、これにより、早変わりの方法を学んだり、公演時の動きを確認することができます。
そして、いつ、どのお手伝いするかについて、本講演が始まる直前に行われる舞台稽古の1日目に下級生から、本役にお声がけを合意する、決まりということでございます。
時間の関係で詳細に記載内容は後ほどお読みいただければと存じますが、指導内容方法については、社会通念に照らして不当とは言えないという評価がこちらの出来事についてはなされております。ただ 旧本役へのお声がけ、コミュニケーションが遅れた問題については 17ページ目1行目中ほどに記載があります通り、上司からの業務指導の範囲内である、強い指導叱責を受けたに相当し、故人の心理的負荷の強度としては中に該当すると考えられるということでございます。
その後、同じく17ページの10.その他、いじめハラスメント
劇団員へのヒアリングではLINEでのやり取りについても、提携を受けられた範囲で確認したが 個人が参加しているLINEグループや個別チャットにおいて、ハラスメントに該当するようなやり取りは見当たらず、遺族からもそのような情報提供はなく、個人へのLINEでのいじめやハラスメントという事実は 確認できなかった。
また、そのほか、個人に対するいじめや、ハラスメントも確認できなかったということでございます。
以上が、報告書に記載された内容のうち、上級生に関する部分でございます。
次に長時間労働や過重労働があったのかですが、少し資料を戻っていただきますが、7ページ、第3.本件事案が発生した直前期の事実関係について、直前期の事実関係でございます。項目を読み上げます。
過密なスケジュール、次のページ移らせていただきます。
長の期としての役割及び活動、次のページに移らせていただきまして、負担を増大させる事情の存在として、
ア、長の期が実質的に娘役2名のみであったこと
イ、コロナ禍明けによる様々な制度の変更
ウ、講演内容の難しさ
次のページに移らせていただきます。
新人公演の自主稽古による負担 5.長時間にわたる活動
次に第4.本件事案が発生した原因に関する考察ですが、報告書の17ページから記載がございますので、詳細は後ほどご覧いただければと思います。
発表資料の方にお戻りいただきまして、1枚目の2,本件事案が発生した原因に関する考察について その指摘された内容を抜粋しております。
報告書では本件事案が発生した直前期の出来事はそれぞれ一定の強度の心理的負荷であったとの評価があり、これを総合すると、厚生労働省が発出する心理的負荷による精神障害の認定基準において、客観的に精神障害を発病させる恐れのある強い心理的負荷であるとされる場合に相当する、強い心理的強度が個人にかかっていた可能性が確定できないとの指摘を受けました。
直前期の出来事として挙げられたのは以下の項目でございます 。
1.長の木としての役割や業務の負担を増大させる特殊事情
2.長時間にわたる活動
3.上級生から故人らに対する指導が多数重なった事実
当団としても この指摘に真摯に対応してまいります。
当時、故人に対する適切なサポートや心情への寄り添いなどができなかったことについて、当団としての管理責任を感じますとともに、誠に申し訳なくご遺族には心からお詫び申し上げます。
以上、調査報告書の事実関係と、原因に関する考察についてご説明させて頂きました。

再び、宝塚劇団理事長 木場健之氏が会見




劇団といたしましては、特に稽古終盤の過密なスケジュールをこなしながら、新人公演の稽古も予定されている中で、長の木としての役割及び、活動に娘役2人のみで当たったことが故人にとって大きな負荷になっていたものと判断しております。
そのような状況や問題を劇団側が十分に把握できず、対処できなかったことにつきまして責任を痛感しております。
また、故人との契約はタレント契約、業務委託契約ではありますが、当団の作品に出演し、当団の施設内で当団の作品のために 稽古する以上は、健康面に関する管理や配慮をもっとすべきであった、そういう点で、安全配慮義務を十分に果たせていなかったと、深く反省しております。
そして、ハラスメントやいじめについて、今回の報告書の中では 17ページに記載がありますように、個人に対するいじめやハラスメントは確認できなかったとされており、例えば、「嘘つきやろう」「やる気がない」といった 発言の有無については、全て伝聞情報であり、実際にそのような発言があったことは確認されておりません。
ただ、「嘘をついていないか?」と何度も聞いていたといった状況は確認されており、先ほども言いましたとおり、過密なスケジュールにより追い詰められていた状況の中で、上級生から下級生の指導が公演を安全に努める上で必要なものであったとはいえ、それらが時間的に近接・重複して起きたことで、故人にとっては大きな心理的負荷になったものと十分に考えられます。
従いまして ご遺族のお気持ちをしっかりと受け止めた上で誠心誠意に向き合い対応させていただく所存でございます。

宝塚劇団の今後の対応「過密スケジュールを緩和」

では、続きまして 対処すべき課題として、提言いただきました内容と、当団の対応策について木場から ご説明いたします。

今後の対処・課題について語る井塲氏

最後に対処すべき課題として提言いただきました内容と 当団の対応策について発表資料でご説明いたします。
報告書に記載された、提言に対する当団の対応策について、
1過密 講演スケジュールの解消
年間興行数の見直しを2024年より図ります。年間9興行から8興行体制へと変更します。こちら、お手元にあります参考資料1もご確認をいただければと思います。これにより、公演と公演の間のインターバルを増やし、前の公演の千秋楽から次の公演の公式稽古開始までの間に一定期間の休日を確保するなど、スケジュールの改善を図ってまいりたいと考えております。
2.週間あたりの公演数の見直し
こちらも2024年の後半の公演より実施していきたいと考えております。
本公演、宝塚大劇場公演、東京宝塚劇場公演の公演回数を変更の週10回から、週9回に変更いたします。昨今の振り付けや音楽などの高度化に伴い、出演者の負担が非常に大きくなっており、週9回とすることでこれらの負担を軽減してまいりたいと考えております。
自主稽古の在り方の改善、過密な稽古スケジュールの改善
稽古スケジュールを緩和するために、上記の8興行化により、休日の確保と合わせて、稽古期間を伸ばすことも検討したいと思っております 。また、東京宝塚劇場公演において、初日の午前中に、通し舞台稽古を実施するというスケジュールを見直しまして、初日の前日に実施することで、少しでも負担を軽減してまいります。自主稽古は自己研鑽の場であり、参加を強制するものではございませんが、演出の高度化・複雑化に伴い、公式稽古の補完的目的の稽古が増加している状況に鑑み、公式稽古のスケジュールを見直すとともに、劇団施設の入退館時間の短縮といった物理的な対策も検討してまいりたいと考えております。
こちら、イメージとして参考資料にご確認いただければと存じます。また稽古用小道具の準備や段取りに伴う下級生の仕事の負担なども軽減して、その簡素化・効率化も進めてまいりたいと考えております。




3.新人公演のあり方の見直し
新人公演に出演する最上級生の負担を軽減するため、業務分担の見直し、簡素化 効率化を進めてまいりたいと考えております。本公演の初日から、新人公演の稽古を開始する負担が大きいことから、例えば、新人公演の実施を1週間遅らせ、稽古を開始を初日後の休園日明けの火曜日からすると、することなども検討してまいりたいと考えております。
続きまして 組みルールの整理合理化
上級生から下級生への指導方法について、各組の伝達や継承が積み重なった結果、非効率不適切となったものがもしあれば改善し、芸のの継承が適切に行われるように サポートしてまいりたいと思います。
5.当団が劇団員の意見・思いを吸い上げる体制の構築
現在、劇団内に設けている ハラスメント相談窓口やグループ共通の企業倫理相談窓口の周知徹底に加えまして、劇団専用の外部通報窓口を新たに設置し、劇団員の意見が劇団の経営層に直接届く仕組みを整備してまいります。
合わせて劇団診療所の医師・看護師による日常的なケアに加えまして、常設のカウンセリングルームの拡充や利用促進を図り、心のケアにも備えてまいります。
6.実効的な監査体制の整備、阪急阪神ホールディングス及び阪急電鉄の監査部門とも連携し、人事労務などの含めた業務監査が行える体制を整備してまいります。
7.組長、副組長の要請や負担軽減策の実施
組長、副組長、上級生 下級生といった各々、回送別にマネジメントやチームビルディング、 指導方法やハラスメントなどに関する教育や研修を実施するとともに、上記5.6も含めたモニタリング体制の強化により、劇団員の業務的精神的負担の状況を把握し、改善に努めてまいります。
当団といたしましては 出演者やスタッフなど、関係者が安心してより良い舞台づくり を専念できるよう、またお客様に心から楽しんでいただける講演をお届けできるよう 今後も頼る取り組みを進めてまいります。

宝塚劇団理事が辞任発表「12月1日で退く」

では、最後に 理事長の木場から ご説明いたします。

辞任を発表する木場理事長

ここで、改めまして私から皆様方にお伝えいたします。今回の件につきまして、故人の舞台にかける思いを劇団がサポートできなかったこと共に、歩んできた大切な仲間である故人を守れなかったこと、大変重く受け止めており、組織の長として 深く反省しております。 ご遺族の方に深く謝罪申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。
そして 宝塚歌劇を応援し、支えてくださっているファンの皆様、関係者の皆様の、宝塚歌劇団へのご信頼ご期待を裏切る形になりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。
その責任の重さに鑑み、私は宝塚劇団理事長の職を12月1日をもって辞任いたします。また、本件の監督責任に鑑み、宝塚劇団議事でもある角和夫が月額報酬の25%、同じく理事でもある大塚純一が15%、阪急電鉄社長の島田康夫が20%、各々3ヶ月 返上することといたしました。
後任の人事につきましては、期間決定のうち、皆さま方にお知らせいたします。お客様に喜んでいただける舞台をお届けするのが我々の使命です。そのために今も懸命に努力している生徒やスタッフの思い、十分応えられてきたのか、小林一三の創立の精神に基づき、そこに立ち返り、これから一つ一つ、改革を進めていかなければならないと思っております。
今後は新しい体制で再発防止、信頼回復に向けた取り組みを早期に具体化してもらえるよう、速やかに業務の引き継ぎを行ってまいります。以上でございます。

宝塚劇団会見質疑応答「宙組4名がヒアリング辞退」

それではここから 質疑応答に移ります。ご質問されます方は挙手をお願いいたします。こちらから指名させていただきますので、誠に恐縮ではございますが、報道機関名とお名前をおっしゃってからご質問いただきますようお願いいたします。
ご質問の際は、係の者がお手元にお持ちする ワイヤレスマイクをご使用いただきますようお願いいたします。なお、本日は多くの方が出席されていますので、ご質問はお一人様2、3問まででお願いできればと思っております。それでは、ご質問のある方、挙手をお願いいたします。すいません。失礼しました。男性の方お願いいたします。
すいません、あの、毎日放送の阿部と申します。長の木の学年である今回の故人が、長の期が2人だけだったということが過酷な労働のにつながっていたと、それについて、劇団側が把握しきれてなかったとおっしゃったと思うんですけども、この通常の国では8人いる団員が、2人、8人いる学年が2人っていうのは結構、よっぽどのことだと思いますし、その学年を把握する上で、その劇団が把握してなかったっていうのは、果たしてそうなのかなと思うんですけども、その、劇団は、この本当に把握してなかったんですか?その、お二人によって、長の木の学年が2人になることによって、過酷な労働を強いられていたということは把握はしていなかったんでしょうか?
まず、人数の面でございますが、8名というのは、入団した時の各組への配属された人数でございまして、それから、7年目の間に退団することもあり、また組換えすることもありますので、人数の編成がございます。現在の7年目の各組の生徒の数は7名ないし、5名でございます。
で、過去の新人公演のその長の期の数でございますが、ここ10年で見ましても、4名、5名、6名、そういう人数が多くございまして、中には3名で対応していることもございます。で、もっと遡ると2名、さらには1名で、長の期を迎えた公演も、レアケースでございますがございます。
今回の公演につきましては、公園の開始時の所属人数では3名おりましたが1名が休演となりましたので、結果的に娘約2名で長の期を行うことになりました。で、その長の期なんですけれども、新人公演自体がけん7以下のメンバーで、本公演と同じ演目を行うというところで、行っていくんですけれども、その長の期の仕事というのが、これほど多岐にわたって行われているということにつきましての認識が我々としては不足しているわけでございまして、その、仕事量の多さに対して、2名で対応する事が、かなりの負荷がかかっていたという事は、我々としては把握できていなかったというのは、問題だったと思います。




長の期がその、新人公演を担うっていうのは昔から変わっていないと思うんですけど、なぜその負荷があったということを把握できていなかったと考えてますか?
これまで、それこそ何十年にもわたって新人公演というのを現7、7年目以下で運営しておりまして、特にそういう、あの、今回は難しいですとか、無理ですとかいう声は届いてはおりませんでした。なので、そのけん7以下のチームワークの中で解消していって、課題も乗り越えて、で一つの作品を作り上げていったのかなと、逆に我々としては その組の頑張りに甘えていた部分があったと思っております。
その 今回のけん7の方だけではなくてですね、その過激弾の方、全般、長時間労働というか 委託契約なので労働化っていうのとかありますけども、長時間労働というのは常態化してたっていうのは、その点についてどう考えられてますか?
出演者に関しましては、特に稽古終盤になりますと、公演の公式稽古の他に、自主稽古等もありまして、長時間活動するということは認識しましたが、稽古のスタート時点、最初の方は場面場面で作ってまいりますので、公式稽古に必ずしも全員参加する必要はなく、中にはその場面に出演してないものは公式稽古を行ってても 劇団の方には来ないというケースもございまして、そういう意味では、それぞれの活動時間というのは、必ずしも、そのフルタイムが毎日続くわけではないというふうには認識しております。
あとすいません、最後になるんですけど、ご遺族からのその代理人の弁護士の指摘でですね、雇用関係ではなく、委託契約をしていて、そのまま、それはもう形だけの委託契約になっていて実態は労働関係にあるという指摘もありますけども、それについてはどう考えられてますか?
それに関しましては、我々は従来タレント契約が適切であるというふうに考えてまいりますので、そのように対処してまいりましたが、今晩の指摘を受けまして、また、専門家の先生とも相談をしながら検討してまいりたいというふうに考えております。
今後、契約に関しても劇団員との契約内容に関しても変更を検討していくということですか?
相談をしてまいりたいというふうに考えております。ただ、劇団員の皆さん一生懸命、芸事を高めるために自分の時間も含めていろいろと対処をしてくれております。
まあ こちらの期待にも応えるべ、 我々は今までこの形態でやるのが良いというふうに考えてまいりましたけれども、本当にそれで良いのかどうかについて、国と相談をしてまいりたいというふうに考えております。
ありがとうございます。
では 次のご質問の方。2列目の男性の。
関西テレビの坂本と申します。お願いします。
ご遺族がですね、いじめがあるというふうに認識をしていると思うんですけれども、この報告書では、故人に対するいじめ ハラスメントも認識できなかったというふうに記述があって、で、皆さんとして、今、そのご遺族と意見が食い違うところにあるんじゃないかなと思うんですが、そこに関して この調査報告書を上がってきて、どういうふうな意見を持たれたかっていうのを教えてください。
この報告書には、故人に対するいじめをハラスメントは認められてなかったと、認められないというふうに記載されております。
ただ、故人が長時間にわたる活動を行っており、かなり、精神的には負荷がかかっていたという状況の中で、そういう精神的に負荷がかった状況の中で、上級生から、あの、その指導につきましても必要性が認められ、社会的、社会通念上、相当な範囲であるという、報告書の記載もございますが、本人がそういう精神的な負荷がかった状態で指導を受けたこと、それによって心理的な、また、負荷がかかってしまったというふうに認識しておりますので、ご遺族の方とは、丁寧にまたお話をさせていただいて対応していきたいと考えております。
すいませんえっと、私が読みを落としていたら申し訳ないんですが、21ページに報告書の5行目に、ハラスメントの温床にもなりかねない性質があることは否定できないように思われると、あるんですけれども、これは全体の中で特にその古い体質であったり、昔からそういうことがあった、強く言うことはあったとしても、社会通念上不当ということはないという話だと思うんですけれども、要は行き過ぎたハラスメント、まあ、表現ですが、いじめのような体質が劇団全体にあったのかなかったのか?
その辺りというのは報告書の中で書かれていないように思うんですがその辺り 受け止めというのはいかがでしょうか?
報告書の中には明らかな、特定の原因と、特定の結果を結びつけるようなハラスメントは確認されなかったというふうに記載はされておりますけれども、やはり、その一人一人のしんどい気持ちであるとか、あるいは、状況によって指導が重なった場合の対応について、配慮に限る部分があったのではないかというふうには感じておりますし、負荷をかけてしまったということを、心理的な負荷をかけてしまったということにつきましては記載のとおりでございますし、やはり、そこのあたりは我々は真摯に反省していかないといけないと考えています。
昔からそうゆうものがあったなかったかはどうですか?
昔のことについて、正直、ここで全て私が把握しているわけではございません。 けれども、やはりそういう配慮にかけた場面というのはあった可能性もあろうかなというふうには思います。
すいません それを 過密スケジュールでの改善であったり、あるいはそのルールの整理合理化によって改善できるであろうというふうにお考えということでよろしいでしょうか?
そうですね、やはりスケジュールの中で、非常に一人一人に心の余裕のない状況を作ってしまっているというふうに認識をしています。そういう意味では、安全配慮義務については極めて不適切な部分があったと考えておりますので、そこは真摯に受け止めていきたいというふうに考えておりますが、そのようなやはり、心身の負担が強い中で、強度の心理的負荷がある中では、どうしても少し指導が厳しくなる場面もあったであろうというふうに考えておりますので、その辺りをきちっと 根本から直していくためには、まずやはり、公演スケジュールの、過密な公演スケジュールの見直しというのは一つの大きなポイントであるかなというふうに考えております。
ありがとうございます。
続いてご質問のある方。では一番左側の男性の。
テレビ朝日の井澤と申します。
報告書の中に心理的負荷があった可能性を否定できないとありますけれども、こうした環境を生み出した一番の背景というのはどういったところにあると劇団側はお考えでしょうか?
やはり、今、公演のスケジュールがかなり過密なものになっておりまして、一つの公演が終わった後に、あまり休み時間も設けることなく また次の稽古の準備に入って、その稽古の内容も年々、その、作品の質の向上に伴いまして、複雑・高度化して、稽古そのものにも時間がかかってくるという状況の中で、やはり精神的な余裕が失われた。
そういう状況の中で、やっぱりあの心理的な負荷、というのはかなり強くなってきているというふうに考えております。
また 業務委託契約が結ばれていたということですけれども、この契約の仕方というのはいつから行われていることなんでしょうか?
特にあの、最近変えたということではものではございませんで、従来より、このような取り扱いをしてまいりました。業務委託契約であれ、いわゆる、雇用契約であれ、我々として果たすべき責任につきましては変わることがないというふうに考えております。
少なくとも 、あの舞台をきちっと務め上げてくれている劇団に対する安全配慮義務、この観点からいけば健康面により、我々は配慮すべきであったというふうに考えており、そのあたりの不足について深く反省をしているところでございます。




では、雇用契約を結んでいた方がきちんと管理をできていた可能性も否定できないということでしょうか?
そういう考え方もあろうかとは思いますけれども、我々は、従来からやはり、タレントとして芸事を極めていく、そういう精神に応えていくために何が一番良いかということを考え、従来からこのような取り扱いをしてもらいましたので、そこにつきましてはその通り、それが事実でございます。
いずれにせよ、やはり健康管理の面でしっかりと見直していかなければならないと、そういうことをしながら、しかし、舞台できちっと品質を高めて、しっかりやってくれている生徒たちに応え、また、お客様にも応えていくということも、一方でしっかりと考えてまいる必要があろうかなというふうに考えております。
最後に報告書の中にも、外部に相談できるような窓口がなかったということが書かれていましたけれども、こうした宝塚歌劇団の風土などは今後どのようにして改善していく予定でしょうか?
外部への相談窓口というのをまた新たに設ける予定にしております。それとも、ともとありました諸々の相談窓口につきましても、利用促進を図るために、その、設置状況につきまして、周知徹底をより図っていくと思います。図っていきたいと思っております。
あとメンタル的なサポートにつきましても先日、カウンセリングルームを常設いたしましたが丁寧に、細やかにケアしていくようしっかりサポートしてまいりたいと考えております。
はい、では次の方。では、男性の真ん中の。
ラジオ関西の古田と申します。
あの、少し細かい話になるんですが、先週のご遺族側の代理人弁護士の会見で、当然ですね、いろいろと、そのクオリティーを上げなければいけない、なおかつ、その回数、講演回数も多い、それは、新人公演の準備というのが、長の期の彼女にとっては非常に、こう、まあ、非常に当然これ仕事のうちになるんでしょうけれども、末期の頃ですね、9月ぐらいにですね、演出家さんからのいろんな要望もあり、そういったことも非常に重圧になったというふうにあります。これ あくまでも、その、代理人弁護士の方の提言なんですが、これは劇団としていろいろ把握されたのか?
あるいは、その、演出家の方にいろいろ、ヒアリングをされたのか教えていただけますでしょうか?
当時の演出家の先生のことについては、明確にはこちらとして 事前には把握できておりませんでした。従いまして、詳細につきましては、また確認をしたいというふうに考えております。
全くそれはそういう風な話には、劇団内にはなっていなかったということなんでしょうか?
少なくても代理人の先生がおっしゃったようなことについて、我々自身が直接事前に把握していたということはございませんでした。
となるとですね、今後ですね、事実確認ということであくまでも、また進めていくという、ご予定も今のところはないんでしょうかね?
いろいろ我々が認識していないこともあろうかと思いますので、そのあたりは追って確認をしてまいりたいというふうに思います。
はい、わかりました。
次のご質問。では、前方の女性の。
産経新聞の田中と申します。お願いいたします。
今回、あの、宙組の公演ですけれども、大劇場公演は全日程、現在、中止になっておりますが、東京公演も控えております。 こちらどうされるのか?また、そのご判断の根拠を教えてください?
宙組の東京公演につきましては、出演者の心身の状況を含め、講演を安全に実施できるという見込みが立ちましたら、実施してまいりたいと考えております。
今、トップの芹香さんと春乃さんのお披露目公演が中止になったという状態ですけれども、現在このお二人の体制には今のところ変わりはありません。
はい
ありがとうございます。
あと、現在 、宙組内では一部報道では対談希望も相次いでいるというような報道もありましたけれども、現在の宙組内でどういう声が上がっているか教えてください。
少なくとも 退団希望というのは全く聞いておりません。
ただ 宙組の中でも、上級生から下級生から、いろいろな意見があるということは認識しております。
そのあたりの歌劇団としても、しっかりと、またいろいろな意見をまとめて公演に繋げていけるような土壌をしっかりと作って、全力でサポートする必要があると考えています。
最後にすいません、ご遺族側からは宙組に配属されたことがこの結果を招いたという指摘がありましたけれども、歌劇団としては この点、どのようにお考えでしょうか?
歌劇団としては、特に、宙組に問題があったというふうには考えておりませんので、その、ご遺族の方がどういう観点、お気持ちでそれを言葉を述べられたかについては、またお話を丁寧に伺いたいと思っております。
では、次のご質問の方、お隣の男性の方。
合同通信の橋本と申します。
今回の調査では、まあ、調査チームはいじめはなかったという結論付けてますけれども、確認できなかったと、ただ、やっぱり宝塚の独特の閉鎖的な上下関係というのは認められるところだと思うんですけども、それを宝塚歌劇団さんとして、何 か、こう生徒たちがやっていることを、公演をスムーズに運ばせるための、良い状況だと思って見過ごしてきたというような状況はなかったんでしょうか?
あの、宝塚劇団は109年にわたりまして、ずっと出演者が代々上級生から下級生に芸の継承して、伝統の継承というのを行ってきた伝統がございます。その生徒同士の指導伝承につきましては、生徒だけによる、生徒のみの、そのノウハウの継承という面もございますし、出演者でないとわからない部分、生徒して必要な部分、そういったこともございますので、我々事務サイドとしては、詳細な内容までは承知はしておりませんでした。
で、その伝え方も時代時代によって変わってくると思いますが、今後はやはり、その伝え方につきましても、あるいは非効率、あるいは、あまり適切でないところもあるかも分かりませんので、そこら辺を一度、生徒の側ともきちんと実態につきまして情報共有いたしまして、より、効率的な、より負担のかからないやり方というのを共に考えていきたいというふうに思っております。
芸事の世界でしっかりと高めていくために必要であると、少なくともルールができた時は必要だから作ったルールであろうと私は思っております。ただ、時代によっては変化もしますし、ひょっとすると、不要になったものが、まだ残っているかもしれない。
そういったところをしっかりと見直していきたいとは思いますので、全てがおかしいとか全てを変えなければならないとかいうふうに考えてはおりません。
先日の会見で、ご遺族のメッセージとして歌劇団はやはり見て見ぬふりをしていたというメッセージはすごく強いものだと思うんですけれども、本当にこの今回の件で、抜本的に大きく変えていくという心持ちはあるのか、というのをその、見て見ぬふりをしていたという批判に対する、お答えと共にいただきたいんですけれども?
見て見ぬふりをしていたと、ご批判についてはもう、真摯に受け止めたいと思っておりまして、我々としてその生徒それぞれの気持ちとか、あるいは持っている悩みとかをうまく吸い上げる仕組み、意見を吸い上げる仕組みというのが不十分であったというふうな反省はしております。
今後はやはり、一人一人の生徒ときちんと向き合い、いろんな声を受け止めて、共に、より良い劇団により良い劇団を作っていくようにそういう関係を、信頼関係をより強く持っていきたい。持っていきたいというふうに思っております。
宝塚音楽学校の抜本的な見直しっていうところも必要になってくると思うんですけども、そこには歌劇団としてどういうふうに取り組まれますか?
音楽学校の方では、数年前に生徒間の指導方法についてはかなり大きな変革をしております。それに基づきまして生徒の育成を行っておりますが、学校の方でも、また、時代時代に合わせて、その生徒の対応に応じて、変革というのは不断に続けていくというふうに考えております。
この例えば、外部に相談窓口を作れていてもなんか、制度の中で外部モラシっていうような言葉があってとても閉鎖的になってなっている、すごく強い従属関係みたいなものが作られているって言うような話を聞くわけなんですけれども、 もう、本当にこの、これを機にどれぐらいの本気度というか、本当に伝統を壊すほどの事っていうのはできると考えられていらっしゃいます?
しなければならないと思っております。宝塚歌劇にとって、かなり、今回のことは危機的な状況であると強い危機感を持って、我々も取り組んでおります。
次の方。では、こちら。
スポーツ王子の筒井と申します。
いじめとパワハラはなかったということですが、長時間労働があったことは認めるということで、遺族は劇団と上級生に対する謝罪を求めておられますけれども、まず、劇団の方はもうすでにその遺族とお会いになって、謝罪という場はあったのか?それか、これからあるのか?っていうのと、上級生のその謝罪というのは、いじめがなかったということで これは断られるということでよろしいでしょうか?
まず、まだ、ご遺族の方とかお会いできておりません。で、我々といたしましては、この故人に対して、長時間にわたる活動、また、かなりの心理的な負荷がかかった状況で過ごさせてしまったこと、それに対する安全配慮が足りてなかったことについては深く反省しておりまして、ご家族の方にもきちんと謝罪をして対応してまいりたいと考えております。
その場にはその上級生は同行されないということですか?
まずは、宝塚歌劇団としてご遺族の方にきちっと向き合い、そこで、ご遺族の方のご意向をお話を伺わせていただくということが、まず第一かなというふうに考えておりますので、そのように、現在のところを考えております。ただ、今は、弁護士の先生とのやり取りの中ではお会いさせていただけていないという状況ではございます。




私 すいません 確認ですけれども ヒアリング実施の時に宙組生62人って書いてるんですけれども、全生徒ではないと思うんですけれども、拒否された方もおられるということでよろしいでしょうか?
4名がヒアリングは辞退いたしました。
その理由については?
その理由についてはご容赦ください。
全員の、その声は聞けてないという認識ではあるということです。
はい
他組の方は、全く、その例えばその他の同期の方とかは、ヒアリングをされていないということでしょうか?
弁護士のヒアリングは実施しておりません。
ありがとうございます。
次の方。挙手お願いします。
よろしくお願いします。週刊新潮で記者している市川と申します。よろしくお願いいたします。
お伺いさせていただきたいのが、あの、契約に関することをお伺いしたいんですけれども、契約の方の、あの文章を読んでみると、あの、団員の方と契約を交わしているのは宝塚歌劇団、という風にあの書いてあると思うんですけれども、これ、あの、雇用でも契約、あの、フリーランスでも関係なくですね、そういう風になっていると思うんですけれども、宝塚歌劇団というのは、あの、本来、あの、阪急さんの一部門であったと、あの、認識しているんですけれども、あの、契約を交わす、その主体として、要するに、一部門とその団員さんが契約を交わしているような形になっていて、その主体として、これは不適格なんじゃないかというふうにも思うんですけれども、いかがでしょうか?
宝塚歌劇団の位置付けにつきましては、いわゆる、権利能力なき社団というふうに認識をしております。 そのように位置づけております。
従いまして就業規則も定めておりますし、社会保険・労働保険のあるいは、源泉徴収の支払いにつきましても、宝塚歌劇団が担当しております。
で、従いまして運営機関としても、理事会も備えておりますし、行為の主体にもなりうる、というふうに考えております。従いまして、いわゆる、独立した組織であるというふうにご理解いただければというふうに考えております。
ありがとうございます。それは今後も特に変えていく必要、あの、ご意志というか、あの、気持ちっていうのは現時点ではないと思ってよろしいでしょうか?
その通りでございます。
ちなみに一部では、まあ、こういったような契約の主体が宝塚歌劇団となっていることで、本来の本質的な親会社である 阪急さんの名前を隠したいからじゃないかという風にまあ、考えるような向きもあるようなんですけれども、お考えをお聞かせいただけますでしょうか?
ご説明しました通りでございますが、権利能力無き社団として契約の主体になり得ると、そういう運営機関であるというふうに考えておりますので、しっかりと、宝塚歌劇団が契約する方がむしろふさわしい適切ではないかというふうに考えております。
ありがとうございます。すいません、最後に1点だけなんですけれども今回、結構、報道なのでは名前が上がってしまっているですね、あのトップの芹香斗亜であったりですとか、あの、天彩さんに、あの実際にオフィシャルの場であのコメント、お二人のファンなんかも、その言葉を待っていらっしゃる方も多いかと思うんですけれども、そういった場を用意されるようなおつもりいうのは今後ございますでしょうか?
今、特に予定はございません。
ありがとうございます。
次の方、よろしくお願いします。
関西テレビの原田と申します。
再発防止策で外部通報窓口というものを作るということでしたけれども、具体的にどのような仕組みで、その生徒の声がすくい上げられるのかということを教えていただきたく思います?
現在、あの、備えておる窓口はいずれも、例えば、ハラスメント窓口であるとか、企業倫理相談窓口であるとか劇団内グループの中で内部的に設置している窓口でございます。どうしてもそこではプライバシーであるとか、個人の思いを伝えきれないという可能性はあるという認識のもと、今回もヒアリングを独立した、利害関係のない方にやっていただきましたけども、例えばそういう外部の窓口を設置することで、自らの処遇等に関係のないところでも、しっかりと心のケアを、あるいは、心のケアに限らず、いろいろな相談をしていただけるとして、いただけるような機関を念頭に置いております。
ありがとうございます。
そうした設備面を新しくしていくっていうことですけれども、一方でその外部モラシっていう中の声を外に出しにくいっていう伝統があったという声も上がっていて、その体質が変わらないと?その、設備も利用されがたいかと思うんですけれども、その、未成年も含まれる生徒同士の風土とか、体質というものを、どのように管理とか把握していくのかということを、改めてお伺いいたします。
そういうところを気軽にと言いますか、気兼ねなく利用できるような、そういう、そういうものだと、そういうものだというところをもっと知らしめて、利用実績を積み重ねていきたいと思っております。
周知も大切だとは思いますけれども、やはり、気持ちとして寄り添っていけると、公演をしっかりやってくれてるからというだけはなく、どんな風に公演をすべきであるとか、いろいろな気持ちを持ってやってくれてる生徒に気持ちをきちっと汲み取りながら対応していけるようにしていきたいというふうに考えております。
ありがとうございます。
では、次の方。
神戸新聞のおびと申します。
まず1点目は、念のための確認なんですけれども、当該の生徒さんというのは、業務委託でタレント契約という形態ではあったけれども、劇団としては、安全配慮義務はあったけれども、あったという点に関しては争うところではないということでいいですかね? あったけれども、まあ不適切、不十分だったというようなところで大丈夫ですか?
そこらに安全配慮義務には、やはり不足があったというふうに認識しております。
それからですね、今回この、ずっと伝統として外から見えないような形で醸成されてきた上下関係であるとか、その、指導の仕方なんていうのは、あの、多分、内部の人間ではもうそれが通常当たり前になっていることであって、外部の目を、その、本当にもう現場に即したような形で入れなければ、その異常さとか これが現在のコンプライアンスには適合しないっていうようなことがわからないんじゃないかっていうようなことも思うんですけれども、そこら辺の具体的な対策、改善策みたいなのは何かお考えあるんでしょうか?
その、指導のやり方とか、コーチング、そういったところの研修につきましては、今後も実施していきたいというふうに思っております。今の3年目になった生徒に対しましては、研鑽勉強会という形で、外部から講師を招いてその指導の仕方についての勉強会を実施しております。それを、例えば上級生にも受けてもらうとかいう形で、もう一つあるかなというふうに思っます。
指導の一つとってもそうなんですけども、組ごとに個別のルールがあったりとか、そういう本当に合理的なのかどうかも含めて、というようなことを本気で取り組まないと、何というか、治らないというか、わからない部分だと思うんですけれども、そこら辺、本当にもう外部の弁護士を、もう、常に定期的にヒアリングを入れるとか、そういうことは考えてないんでしょうか?
そういうことも、あの選択肢の一つとしてはあろうかと思いますけれども、じゃあ、宝塚歌劇を全くご存じない方が本当に歌劇の今後のために、ルール改定に入っていただくことが良いのかどうか、それについてはしっかりと考える必要があろうかなと思います。
やはりこれだけ長く積み上げてきたものがある、だからこそ、という宝塚歌劇なりの、としての、享受もございますし、それはしっかりと誇りを持ってお客様にもご提示していきたいというふうには思いますが、やはり、時代の流れ、景色が変わっているということについては、真摯に受け止めて、それをどのようにミックスして進めていくか、についてはしっかり考える必要があろうかなというふうに思っております。




すいません 遺族側とまだ接触はできていないということになる、直接お会いできてはないっていうことなんですかね?それは、劇団としては謝罪なりなんなりも、今日、このような場でおしゃべりになったことを、多分、直接、本当は言いたかったんだと思うんですけれども、それは拒否があったということでしょうか?
いや、あの、拒否とかそういうことではございません。
代理人の先生を通じても、そのような意思表示はさせていただいておりますが、まだ時期が、そのお気持ちには至っていただけていないということか、というふうに思いますあと。
最後、1点です。
宙組の公演は安全が確保できた時点で再会ということですけれども、間もなく東京公演が始まろうかというような時期におきておりまして、その初日が、現段階で開く、開かないっていうような判断っていうのはされているんでしょうか?
また改めてお知らせいたします。
では、その同じテーブルの。
毎日新聞の松村と申します。
ご遺族が訴えている、上級生からのハラスメントは、過密なスケジュールの中で、上級生からの指導が心理的な負担に影響した可能性はあるというような認識ということですか?上級生の指導自体には問題がなかったと考えていますか?
この調査報告書には、特に稽古終盤に、上級生からの指導が重なって、元々その精神的な負荷が強い状況の中で、上級生からの指導が重なって、心理的な負担が大きくなったというふうに書かれておりまして、それぞれの指導内容についてはその指導の必要性も認められるし、指導の方法についても不相当なものとは言えないという評価が下されております。
ただ、非常に大きな心理的負荷になっていたことは、もう間違いのないところでございます。そのように認識しておりますので、そのあたりをきちんと、ご遺族のお気持ちを聞かせていただいて、しっかりと対処する必要があるというふうに考えております。
心理的負荷がかかるというのは、指導内容に問題があったのではないかなと考えられると思うんですけども、そのあたりはいかがですか?
指導の仕方、先ほど申し上げました。やはり、心の余裕のないところの中で、場合によっては厳しい叱責もあったかもしれませんし。ただ、それが重なったということが一つの大きい要因ではないかというふうには考えております。ただ一つ一つが適切か 不適切かということにつきまして 今回の報告書ではそこまで、特定の要因で特定の何か起こったというふうな結びつけは確認されなかったというふうに書かれておりましたように認識しております。
では、その厳しい叱責があったかもしれないということが、今回のこういった、亡くなられたということにつながっているという認識でよろしいでしょうか?
そこは、あの、直接どれが明確にということは記載されておりませんでしたので、違うと思いますけれども、まさに、いろいろな状況があったかと思いますので、そのあたりをきちっと、ご遺族の方の気持ちにもお話を伺いながら、真摯に対応していきたいというふうに考えております。
テーブルの。
すいません、読売新聞のもちまると言います。
確認ですが、ご遺族は阪急阪急と歌劇団からの謝罪を求めておられたと思うんですが、今日はもう、阪急のグループの幹部の方はご出席でないのはどうしてでしょうか?
今回の件につきましては、宝塚歌劇団で起こった事象でございますので、まずは、宝塚劇団として、きちんと対応をしていくと。宝塚劇団として対処していくということですので、まずは、本日は、宝塚歌劇団のみの出席という形にさせていただいております。
先ほど、角会長とか役員の減給とか、あの、そういう内容を言われたと思うんですけども、ということは阪急関心のグループのホールディングスの責任も認めているということで間違いないでしょうか?
宝塚会議団は阪急阪神グループの、大きなグループの中の一員でございますので、そういう意味では、広い意味での管理責任を、阪急阪神ホールディングスも、その責任を担っているということでございます。
今回の責任を阪急も認めているということで間違いないでしょうか?
はい、管理責任を認めているということです。
あと、この調査報告書に基づいてのお話が進んでおりますが、これは外部弁護士が 宙組の団員の方とかにヒアリングされていると思うんですけども、そもそも、初めて会った、その方に、団員の方がどれほど心のうちを話しているかとか、事実を語ってるかとか、まず、そこに、本当にそうなのかなっていう「?」があるんですけど、これを元に、いじめが認められなかったと、なんか、そこで、そこに基づいていいのかなという、そもそもの疑問があるんですが、それについてはいかがでしょうか?
逆に全く面識もない、関係性もない人が前提条件なしというか、お話を伺ったので、生徒の方にも思うことを全て話してほしいと、誰が話したかもわからないし、誰が発言したかもわからないし、今思ってることすべて、あの、正直に話してくださいということで、ヒアリングを受けてもらってますので、そういうのは本音の部分はかなり出てると思います。で 人によっては複数回にわたって、ヒアリングを受けたものございますので、そういう意味では、本音の部分は聞き取りだというふうに思っております。
そうしますと、今回の団員さんが亡くなった件に関しての調査はこれで十分だという認識でしょうか?
この調査で、一つの客観的な中立的な報告は一ついただけたものと、もちろん 考えております。かなり 丁寧に時間をかけて、一部の生徒である、とかだけではなくて、全体へのヒアリング、その他、関係者へのヒアリングも含めてしていただきましたので そこは一つの結果だと思っておりますが、これで全てが終わりというふうに考えているわけではございませんし、今後、不断の努力で、だったり、いろいろと変えていくべきこと、変えようと思えば、すぐにできることばかりではなくて、むしろ、長期にわたって改善していかなければならないこともございますので、そこは、特に短期的な視点だけで考えているわけではございません。
最後になりますけども、遺族側の弁護側の方が、やはり強烈なパワハラを受けていたという、その内容と今日の報告書をすごく乖離があると思うので、お尋ねするんですが、これを受けてやはり、遺族の方が納得できないという場合は、またこう、何らかの別のやり方で調査を続けるとかそういったご意思はありますでしょうか?
まずは、ご遺族が、ご遺族の方ときちんとお話をさせていただいて ご遺族の思いというのをしっかりとお聞きして、対応の方をさせていただきたいというふうに考えております。
では、次の方、お願いします。では、2列目の。
NHKの桐山と申します。
と、外部通報窓口にちょっと関連してです、あの一部の報道においては、その、生徒さんの、その、パワーハラスメントとか、その、心がしんどい時にその、相談すると配役で不利になってしまうのでなかなか相談できないという指摘も、証言もありました。
えっと、そのところについては、まず、あの、そういった事実は劇団内であったのでしょうか?これまで、今回の、この調査報告に載ってるところにかかわらず、なんか、そうした風土というのは確認されたんでしょうか?
その、そういうところに相談したからといって、何かしら配役に影響があるとかいうことはございませんで、あの、我々としては、その、誰がどこに相談したかというのは分かりませんので、当然そういうことは、これまでもございませんでした。
承知いたしました。
一方で、ただ、その、先ほども他の記者さんからもご指摘があったと思うんですけども、その外部モラシはご法度だという 、まあその、根深い意識がその生徒さんの中にはかなりあったかと思います。
まだ、今後検討されていく部分かもしれませんが、その、なんていうか、担保していくためにその通報窓口に安心していくためには、その、必ずその、劇団内に共有されないっていう、情報が共有されないっていうことを、まあ、強く発信する、あるいは、そういう仕組みを構築するというところが必要かと思うんですが、まあ、そのあたりはどういうふうに検討、あるいは周知されていくんでしょう?
そのあたりも丁寧に説明をして、本当に困ったこと、悩みに訴えたいことがあったら、本当に気軽に、気軽にと言ってわかりませんが、活用してほしいということを粘り強く知らせていくしかないのかなというふうに思っております。
承知いたしました。ありがとうございます。




では、前列の真ん中。
産経新聞の藤井と申します。
先ほど理事長の方からですね、あの、長の期が新人公演において、これほどの、その業務量があるということを把握していなかったとおっしゃっていましたが、遺族の代理の方が示されていたような、その演出の補佐であるとか、配役であるとかっていうことを、では、その誰がですね、どのような経緯でそういうことを生徒さんがやることになっているのというのはどういう状況なんでしょうか?
配役とか 演出の補佐とか、何を持ってそうおっしゃってるかわかりませんが、あの、今回のヒアリングで、また、他の国からも聞いたヒアリングでは、例えば、ダンス場面で大人数踊るようなシーンで、例えばそこを10人でやってるところを新人公演では6人になりますと、で、その6人をどう並べますか?、というところを新人公演の長が公演中にはなるんですけども、決めたりとか、いうことがあったみたいで、私はそれは演出とか、 振り付けが行っているものと思っておりましたが、一部 生徒の方にそういった作業を任せていた部分もあったと聞いております。
理事長が先ほどおっしゃっていた そこまでやっているとは知らなかった、ということの、やっていることは具体的に、その、今おっしゃったその10人であるところを6人にやる、っていう事だけですか?それ以外にも何かあるんでしょうか?
あと、あの、報告書の…8ページのかっこ2のところで、新人公演を円滑に運営するための事務作業は調整作業というところをでございまして。例えば、この2番なんですけれども どの下級生がどの上級生か、何をおかれるかを決め、というところなんですが、あの、私はその配役が決まれば自動的にその衣装は誰のを着るかというのが自動的に決まっているものと思っていたんですけども、これから何を指しているか、と言いますと、先ほど言ったようなその、大人数、10人、例えば10人がやるとして、誰の衣装を借りるのか、それはの体型の問題とかありますので、誰の着てもらったら、一番効率的なのかと、いうところを、新人公演の長の期が割と取りまとめをしていたというのが、ヒアリングで分かりまして、それも私は演出とかなり、そういったところがやってるのかなと思ってましたので、そういう負担が、長の期の仕事としてあったということが、今回、分かりました。
あと、あの契約についてなんですが、そもそもなぜ、その、6年目から業務委託という契約に切り替えられているんでしょうか?その、先ほど芸を高めるためにこの形がいいということでしたが、フリーに業務委託によってどのような効果があると考えられての切り替えだったんでしょうか?
より自分の時間を使って芸を高めるための考え方から、このような取り扱いをしてきたのは事実でございます。ただ、先ほど申し上げましたように、安全配慮であるとか健康面からするとしっかりと見直して、そういうあり方については、見直していく必要がある中で、そのような形態についても、一度専門の先生にもご相談していきたい、してみたいな、というふうには考えております。あの、けん、6けん、1けん、3けん後の時に試験をやっておりまして、その成績を持っていわゆる、こうばんを決めるというようなルールをしておりますけれども、けん六を超えると、やはり、よりタレント性が強いというふうな状況になっていく。試験はもう、その以降はしませんので、そういうふうなことも、これまで、背景にあったのかなというふうに考えております。
最後に、あの外部の相談窓口を新しく作るということですが、前回のブリーフィングに応じていただいたとき、調査チームを発足しますというお話をされた時にも24時間の外部の相談窓口があります、という話だったかと思いますが、これは外部の窓口ではなかったということですか?
前回申し上げましたのは、メンタルヘルスケアの窓口を念頭に置いて申し上げまして、今回はこういう、企業倫理相談窓口みたいな窓口というのを新たに作って、劇団専用の窓口という形で作って、より、あの利用しやすいような形を取りたいと思っている
前回あったのは劇団専用のものではないという?
そうですね。
ありがとうございます。
読売テレビの秋山と申します。
すいません、遺族側のコメントの中で娘が何度も何度も、真実を訴え助けを求めたとあるんですけれども、新人公演の際に 難しいとか無理だという報告はなかったということなんですけれども、実際に 以前からパワーハラスメント、荷重労働の相談っていうのは本人の方からはなかったということでしょうか?
特段ございませんでしたすいません。
別の質問になるんですけども、実際に今、劇団員の方からいじめやパワーハラスメントの相談っていうのは実際あるんでしょうか?
ございません。
あった場合っていうのは、対処としては、今どういう対処法とかがとられてるんですか?
ハラスメントにつきましては、ハラスメントの相談窓口がございますので、そちらへ、何かあれば相談をしてほしいというふうにお願いをしておりますけれども その中身については、こちらでは差し控えさせていただきます。
わかりました、ありがとうございます。
一番前の列の男性の。
読売新聞の上田と言います。
先ほど、村上専務理事は宝塚歌劇100年以上長い伝統を持つ、劇団なりの享受があると、誇りをしっかり、誇りを持ってというお話をされてたと思うんですけど、事実認定については、ご遺族の主張と隔たりがあるとは思うんですけども、事実として、その劇団に憧れて入団して、芸事と精進してた25歳の若い女性が自ら命を絶ったという事実は確かだと思うんですけど、何がその彼女を死に追いやったというふうに考えていらっしゃいます?
本当にいろいろな状況があったと思います。私はここで一言で語れるようなものではないだろう、想像を絶する、やはり、 心理的な負荷、苦しみ、葛藤があったのだろうと思っております。そこにやはり、きちんと手を差し伸べることができなかった、サポートすることが、ケアすることができなかったということが一番問題であったというふうに考えておりますし、二度とこういうことにならないために、できることを本当にすべてやっていかないといけないのではないかなという風に考えております。
その上で、なんですけども、先ほどから聞いてると、その、過密スケジュールの問題とか背景を言及されてたと思うんですけど、スケジュール等に、まあ、よって心に余裕がなくなったとか、心理的負荷、これ心理的負荷を受けたり、心に余裕をなくしてたのは誰がなんですか? ちょっと主語はよくわかんないんですけど…
これは、生徒たち演者もそうですけれども やはり 宝塚劇団に関わるスタッフ演出の皆さんも皆さん含めて、このスケジュールによる負担は非常に大きかったというふうに今、認識しておりますので一つの 根本的な問題として 今回改善すべきであるというふうに考えていきたいです。
強度な心理的負荷が認定されるというふうには報告書にも書いてありますし、ただこれは、その、多忙な、その、業務における心理的かっていうだけであって、その、心の余裕をなくした、上級生からのハラスメントということまでは踏み込んでないっていう理解でよろしいです?
今回 その、特定のハラスメントというようなことは確認されなかったという報告はいただきましたけれども、それで済ましてはならないというふうには考えております。やはり、そういう負荷がかかるということは、場面場面によっていろいろ あろうかとは思いますけれども、やはり、厳しい、少し厳しいすぎるかもしれない、指導があったりとか、あるいはそれが 時期的に重なってしまうとか、いったことは、やはりあったであろうと考えるのが普通であると思ってますので、そのあたり、しっかりと認識をした上で、ご遺族の方とも、お話をさせていただきたいというふうに考えているところ。
ちょっと 雇用…雇用っていうか、契約関係とちょっと労働時間に関して ちょっと見解をお伺いしたいんですけども、先ほどから出てる通り、6年目以降はタレント契約業務委託契約に移行するということで、一般的に業務委託での業務の発注ってなると基本的に労働者ではないので、労働時間っていう捉え方ってなかなか難しいかなと思うんですね。
だから、例えば、先ほど、練習とか自己研鑽という言葉も出てきましたけども、あるいは言葉をお借りするなら、生徒たちの、何でしたっけ…生徒たちのそういう熱意というか、情熱に甘えてたという風なお話もあったと思うんですけど、その、練習時間が長いっていうことを、ご遺族が代理に通じて、これ、労働時間にあたるんだと、だから、ちゃんとしてほしいというふうに言ってるんですけど、歌劇団側としては、これ、これは労働だと認識されてるんですね? その辺、ちょっと。根本的なところなんですけど
そこはやはりいろいろな表現があろうかと思いますけれども、プロのタレントであろうというふうに我々、今まで考えてやってまいりました。それからすると、いわゆる、世間でいう労働時間とは少し毛色が違うのではないかというふうに考えておりますし、やはり この、芸の世界、少しでも高めでいこうというふうにすれば、自己研鑽も必ず必要でございますし、定められた公式の稽古時間だけでは、そこまでの高みに至れないということも十分考えられますので、そのあたりは、それが今の我々の認識であるというふうにご理解いただければというふうに思います。
再発防止に取り組むということなんですけど、プロとして素晴らしい舞台をお客様たちに見せたいという思いは、皆さんお持ちだと思うんで、まあ、その素晴らしい舞台を作るために一生懸命稽古する、それが長時間の及ぶことってあると思うんですけど、今後、そういう時は劇団側がそれにブレーキをかけて、マネジメントするのか、どのように考えていらっしゃるのかというのを教えていただけますかね?
それも非常に難しい問題だと思います。まあ、でもそういう、品質の高い中でそのためにこそ必要な健康のことに配慮できる、そういう劇団でありたいというふうに考えております。
すいません、毎日新聞のすいずと言います。
今回の報告書なんですけども、ご遺族の方に、ご説明はもう済まれたかと思うんですが、私はもう済んでいるかと思うんですけれども、ご遺族の求められているパワハラの点につきまして、否定されているということで、今後、会ったりとかの交渉されたりとかする中で、やはり、そこが壁になってくるんじゃないかなというふうに感じるんですけれども、他社のご質問でも出ましたけれども、パワハラの件に関して再度ご調査されるっていう事は、今の時点ではお考えではないということでよろしいんでしょうか?
今、今回の事案に関しましては、このようにご報告をいただきましたけれども、そのあたりもまさに、ご遺族の方と向き合う中で、ご意向、そしてお話を伺っていきたいというふうに考えております。




あとは、ちょっと質問が変わるんですけれども、他の生徒さんへのヒアリングであるとか、今回の件に関する説明、あの、宙組さんではなくて、他組の生徒さんに対してどのようなご説明をされて、その組の生徒さんに、必要に応じてヒアリング等をされたのかということをお伺いしたいんですけれども?
この10月になって、各組によって状況は違いますけれども、プロデューサーの方から、できるだけ話を、改めて聞くべきであるということで、ヒアリングは実施させていただきました。
ただやり方は宙組と同じということではございませんね。各組のやり方で、ということになって、やらせていただいております。
それを具体的に、どのような、どなたかを話を聞かれて、どのような形式でされているんでしょうか?
今回の件に限ったという話ではなく 今回の件を受けた、受けてですね、まあ、今、皆さんが考えていることを率直に話してほしいということで、各組でプロデューサーといろいろ意見交換をしているというところでございます。 ただ、組によって、講演がやっている組とか、稽古中の組とか、状況によっては異なってまいりますので、やってる時期 タイミング、やり方、等々は、組によっては多少は異なっているというところはございます。
ありがとうございます。あとすいません、あの公演の過密スケジュールについて、見直しをするというふうに、先ほど発表されてるんですけれども、元々、来年の公演スケジュールというのは1年間で8公演のペースで動いていたんじゃないかと?
この件がある前から そのペースで動いていたんじゃないかと思うんですけれども、それはあの公演スケジュールの過密スケジュールを見直したということになるんでしょうか?あの、この確か、もう110年ということで、すでに、日程が発表されておりまして、そのカウントで行くと、来年は8公演しかできない、スケジュールで動かれてるかなと思うんですが、その辺に関しては改革案として言えるんでしょうか?
今後、来年に限らず8興行体制にするという意味での改革案でございまして、また来年につきましても現段階でいろいろなイベントを準備しております。その前後につきまして、従来の考え方とは違って、きちっと休みを取れるように配慮してみたいというふうに考えております。
日経新聞のみのわです。
これまで出てることで、もしかすることかもしれないんですが、安全配慮義務を十分に果たしてなかったというご認識は分かりました。で、この、おっしゃって、安全配慮義務というのは、いわゆる労働確保で定められている安全配慮義務という理解でよろしいですか?労働契約法とか
もういろいろ本当、全体含めて会議団としての責任という広い意味で、安全配慮義務と考えております。
この事案、今のその認識はわかったんですが、この事案が起きるまでの、その、認識を伺いたくて。いわゆる、6年目以降の業務委託のタレントについて歌劇団として、その、この事案が起きるまで、安全配慮義務があるというふうに認識してたんでしょうか?
当然、安全配慮義務はあると認識をしておりました。けれども、やはり、それが不足していたというふうに現在、考えているところでございます。
あと、あの、契約内容が、その、遺族側の弁護士から公表というか、その出されていて、中に、その劇団の定めた稽古に参加して、演出家などの指示に従わなければならないとか、あと、劇団以外で演技活動などを行ってはいけないっていう内容が定められていると出てましたけど、これは事実ですか?
はい、あの契約書には記載されております。
ありがとうございます。
すいません、その男性の方です。
週刊文春の黒川と申します。
調査報告書の 6ページ 7ページを今読んでいるんですけども、ここにいくつかですね、例えば 6ページ、かっこ3番の下の方、なんですけども、宙組劇団員のヒアリングにおいて、一部、宙組団員から、これこれ こういう供述があった。当該、供述は判然とせず、客観的証拠ないため、判断、当該発言あったかどうか判断することはできないとあります。 次、7ページにも同じように宙組のヒアリングにおいて、これこれは、こういう供述があったが、少数にとどまり認定できなかったという記述がありますけども、これは印象なんですけども、どうしてもこう、まあ皆さん、それぞれ、勇気を出して暴言とか、そういったことに訴えがあったり、関わらず調査において、黙殺しているという印象を受けてしまうんですけども、 これについて、まずお考えでしょうか?
こちらにつきましては、我々ではなく、外部の弁護士の先生が、しかも少人数ではなく、ほとんどの宙組生徒に対してしっかりと時間をかけて ヒアリングをされた結果でございますので、まずはこの報告結果を我々としては受け止めたいというふうに考えております。
報告書を全般的に信用するということでよろしいですかね?
もちろん、お願いして出していただいたものです。
遺族の方が東京で記者会見をしているんですけども、中で、ご遺族側がアリアさん本人からのLINEなど重要な証拠を提出しているにも関わらず、その内容がこの報告書に一切引用されていないということをおっしゃっていますけども、それについてどうお考えでしょうか?
それにつきまして、ちょっと、今の見解をされているので…会見をされているのであれば、想定で申し上げることは差し控えたいと思います。けれども、我々の方にはそのような明確な証拠はなく、ても現段階で届いておりません。
ご遺族 これまで何度もですね、宝塚歌劇団…捏造を繰り返してきたというふうにおっしゃっているんですけども、その見解についてお聞きできますでしょうか?
我々としましては、しっかりとご質問があったことにつきましては生徒のみならず、関係者にヒアリングをして、その結果について、ご回答を申し上げてきたところでございますので、質問いただいたことに対して、我々が隠蔽をしているとか隠そうとしているとか、あるいは、ヒアリングした結果を内部で報告する際にゆがめるというようなことは一切しているつもりはございません。
これは、でも一切ないということでよろしいですかね?
一応確認します、お三方に質問するんですけども、これまでの劇団の中、いわゆる、いじめとかパワハラといったものを目撃したことはあります?
目撃したことはございません。
私も、直接目撃したことはございません。
はい、 同じくございません。
4ページの方に、いわゆる ヘアアイロンの件についての報告が書いていますけど、その中で、宙組のプロデューサーがヘアアイロンの件についてヒアリングしたという風に書いていますけども、それについてですね、当時、プロデューサーさんの方から、例えば特に今、制作部長とか、理事長さんの方にこういった情報は当時、共有されていたんでしょうか?
どの当時ですか?
ヘアアイロンの件が起きた当時、あるいは、この発生した当時、あるいは 文春報道の後に、情報共有はあったんでしょうか?
当たった時に何かが、報告があったということはございません。また、あの文春様の方から質問があった時につきましては 、その、ヒアリングが、それは、プロジェクターがされまして、その結果については 、報告を受けております。
他にご質問をお持ちの方がおられますので、一旦 よろしいでしょうか?
すいません、今の件に関しましては、事実と、我々は事実無根である旨をファックスで回答したことに対して、少し疑義があったように思いますので、少し補足で説明をさせていただきますが、当時、ヒアリングを2月にした際のことでございますが、我々は意図的に押し当てたとかいうことがない、というヒアリング結果を得ておりました。
従いまして、ご質問の中で障害事案につきまして、押し付けたかどうか?というご質問がございましたので我々の方としては、全体の文脈の中で、そういうことは事実無根であるというふうに回答したものでございました。
しかし 当時から誤って当たったということにつきましては、双方のヒアリングで認識を十分にしておりましたので、そこは、当時の我々の回答がもう少し、きちんと正確にしておけばよかったのかなというふうに、そこは反省をしておるところでございます。
では、次の方お願いいたします。
すいません。日刊スポーツの村上と申します。お願いいたします。
まず一つ、細かいところを聞き忘れたのかもしれないんですけど、ヒアリングをされた対象者の元劇団員っていうのは、宙組の卒業生ということですか?
これは元宙組に所属しておったものでございます。詳細につきましてはプライバシーに関わるので、差し控えさせていただきます。
あとですね、先ほどから、その、いじめですとか、パワハラに対しての相談はなかったというか、そこにもなかったということだったんですけども、この数ヶ月の間にも、一応働き方改革ということで公演、トップの主演作の見直しだったりとか、いろんなことがあったと思うんですけど、逆に長時間労働に関しての相談というか、そういうのもなかったってことなんですか?
一つ一つの具体的なことというよりはやはり、先ほど申し上げた、公演スケジュールがしんどいであるとかやはり、心身に負担が強いというふうな話は、いろいろな方から聞いておったのは事実でございます。
私自身には特には直接的にはそういう話でございます。




あとです、先ほど、ちょっと出てましたけども、この他の組の方への説明 、今回の説明というのはまあ、数字で表すのは非常に難しいんですけども、まだ始めたばかりだと、だろうと思われますが 今どれぐらい進んでるとかいう状況は、どんな状況があったのわかりますかね?
この一連の件に関しての説明ですね。そして、調査報告を受けた結果の伝達ですとか、あと劇団さんとしての改革ですよね、このいわゆる、指導法ですとか先ほど、カウンセリングとおっしゃってましたけども改めて、これはいけないよとか、まあ、こうやらせましょうね、とかいうことがあると思うんですけど、そのあたり、どれぐらい進んでいる?何の組は進んでて、どこはまだとかそんな具体的には、まだいいんですけど、どんな感じかなと?
本日昼頃に全組にしております。可能な方全員にご説明をしました。ただ、あの、それで終わりということではなく、やはりまだまだもっと、劇団としての考えをもっと詳しく聞きたいとか、そもそもやはり、劇団としてどのような思いで今後やっていくのか、とか、いろいろなことについてももっと話を聞きたいというような話もございますので、そのあたりは各組にとも、丁寧に、演出の先生方も含め丁寧に、進めていく必要があろうかなというふうに考えております。
もう一つ、今あの、お話、言葉に出てきただけなんですけど、演出家の方々へのいわゆる、生徒との向き合い方とか、そういった指導についても見直されるというか、カウンセリングとかそういうことも継続、強化していくということですでしょうか?
対象としましては、もちろん先生方のもう入ると思いますし、先生方に、ぜひともご協力いただきたいことも出てくるかもしれませんし、そのあたりは、ただ、今まで長年にわたり、いろんな知見のもとで積み重なってきたものもございますので、何か軽々にということではなくて、しっかりと向き合いながら、可能なことを一つ一つ進めていかなければならないというふうに考えております。
ありがとうございました。
ではそろそろ、予定の時間が迫っておりますが。では、今、お手上げていただいている3名の方で、2列目の方。
朝日新聞の田辺と申します。
先ほどからちょっと、他社さんでも出てた質問にも関連するんですけれども、遺族側の方の主張とパワハラの部分でかなり 齟齬があるという点なんですけれども、今回の調査対象には遺族だったりとか、あと 代理人弁護士のことも入っているというふうに書いてあるんでしょうか?あ、書いてあるんですが、それにも関わらず、なぜこうした、齟齬が生じているとお考えでしょうか?
ご遺族、並びに、代理人の方にも、ヒアリングをしていただいたということはもちろん認識をしております。しっかりと ヒアリングをしていただいた結果でございますので、それがどうということを、私がここで、あの、差し控えさせていただきたいと思いますけれども、やはり、そのあたりもまだまだズレがあるのであれば、しっかりと、まさに、向き合いをさせていただく必要があるのかなということだろうというふうに考えておりますので、そのあたりやはり、丁寧にお話を伺っていきたいというふうな思いでございます。
わかりました。あとは、19ページに下級生の聞き取りの中で、指導の言葉も辛辣だと述べるものも多数存在した、というふうにあるんですけれども、これは、具体的にどのようなものだったんでしょうか?
この内容につきましては、まだ、我々も具体的には見せていただいておりません。と言いますか、このヒアリングは、いわゆる、守秘業務と言いますか、弁護士の先生の方で消化するということが前提でしていただいているものであり、我々はこれを求める 、おかしいですし、一切いたしませんし、やはり、プライバシーの問題があることというふうに考えております。
今の回答にも関連してなんですけれども、調査報告書の1ページ目に外部の独立した立場からヒアリングも実施という風に書いてあるんですけれども、調査の独立性の観点、というところから今回、記者会の方でも弁護士による説明を求めておりました。今回調査にあった弁護士の方、なぜ参加されていないのですか?透明性をちょっと責められてもしょうがないのかなというふうに思います。
今回の調査報告は歌劇団から委託をしてお願いをした報告でございますので、その委託した成果として この報告をいただいた我々がしっかりと説明をすることが適切かなというふうに考えております。
わかりました。
テレビ大阪の原口と申しますが、あのちょっと不に落ちない点がありまして、いじめやハラスメントは認められなかったと、で、一方で強い心理的負荷があったっていう可能性は否定できないと、で、その理由としては、まあ、過重労働であるとか指導内容、強い指導内容があったということがある可能性があると、これっていうのは、上級生団員によるパワハラっていう形にはならないですか?どう受け止めていらっしゃるんでしょうか?
過密な稽古スケジュールをこなす中で、さらに自分自身が持って、担っていた、新人公演の長の木という役割、その他諸々の果たすべきものについて、わりと精神的に、かなりいっぱいいっぱいの状況であったところに、上級生からの指導を受ける局面があり、それが、ご本人にとっては、受け入れがたいところがあったのかというふうに思っております。
その他に、例えば 、卒業生やタレントさんになった人が厳しいエピソードを語るっていう事っていうのは、トップスターになるまで厳しいエピソードを語るということっていうのは、今までこう、見たことはあるんですけども、そういった度を超える体質であったりルールであったりすることを今まで、皆さんって見たことなかったんですか?
すいません、もう一度お願いいたします。
卒業生やタレントさんになった人達っていうのがいると思うんですけども、そういう人たちがトップスターになるまで、いろんなエピソードを語るということが結構見受けられたり、僕はしてたんですけど、そういった中で、度を超えるルールとか体質とかっていうのは、今までこう、皆さんも見てきたり目撃したことはなかったっていうことなんですか?
度を超えるルール…
まぁ、体育会系的なルールであったりですと…
私は直接見たことはございませんでした。
特にあの、舞台上に行きますと、宝塚駅の舞台は盆と言いまして、回転舞台もありますし、その中で競りが切ってあってセリが上下したり、あるいは、大道具がかなりのスピードで動いていたりしますので、例えばそういうところで危ない時には、かなり大きな声での叱責注意というのは、あったりとかしますので、そういうところが、そこの場面だけ取り上げると、割と、割とと言いますか、強い指導というふうに受け取られる時もあるかもしれないと、今お話を聞きながら、思いました。
そうですね、安全面につきましては非常にしっかりとしなければならない場面が非常に多くございます。宝塚歌劇に限らないかもしれませんれども、特に 宝塚歌劇で安全に運営をするにあたって、気をつけなければならないポイントというのは確かにたくさんあります。その際に、しっかりしなければならないということで、厳しい言葉で指導することはございます。
今後 歌劇団は変わるっていう風に断言と言いますか、期待と言いますか、そういったことはどうでしょうか?
変わらなければならないところはもう、絶対に変わらなければならないと私は思います。ただ 一方で本当に伝統の中で守っていくべきものも間違いなくあるという風に考えておりますので、そのバランスをどう取っていくか、非常に難しい課題だとは思いますけれども、それに全力で取り組んでいきたいという風に考えます。
ありがとうございます。
先ほど、お二方、お手があがって、他にご質問ある方いらっしゃいますか? 今、お手はお二方でしょうか?
では 恐れ入りますが、この、今、挙手いただいている方をもちまして、のという形でもよろしいでしょうか?
はい、恐れ入ります。
では先ほど お手を挙げていただいた、すいません。 どうぞ。
時事通信の市原と言います。先ほどですね、あの音楽学校については数年前に大きく指導方法を変えたという話でしたけども、簡単にあの、どういう風に変えたのかというの教えていただけますか?
あの一番大きな改革としては、本科生と予科生の1対1での関係分担という呼称がございましたが、それを解消いたしまして、グループ単位での指導関係というふうにしております。やはり、1対1で教えるというのは、より密なコミュニケーションを取れて伝統の継承にもふさわしい形式であるという評価がある一方で、やはり、まだ、例えば、中卒の子ですとか、まだ成熟してない方にとってはやはり一対一の関係というのはかなり負担な部分もあるという観点から、グループ単位でグループとして教えていくという関係に変えました。変えております。
あの再発防止策を検討する際にですね、度が過ぎた、心理的負担が負荷がかかるような指導ですとか、ハラスメントが起きた場合についてですね、あの罰則を作るっていう選択肢もあったんではなかろうかと思うんですけども、そういうことを検討されたのか?っていうのと、まあ、その理由作り、今まだ作るかどうか検討しているのか作らないってことを決めたんであれば その理由教えていただけますか?
そのあたりはまだ決めたものはございません。単純に罰則を作れば何かが変わるというものではなく、やはり、内部から変えれるところを変えていくというのが、まずは大事かなと思います。もちろん、同時にそういうことも検討はしていきたいというふうには思いますけれども、現在ところはそのように考えています。
すいません 並行して ご遺族の方、会見されていて報告書を見た上で会見されているわけですけども、その中で、ご遺族の方、ヘアアイロンの事案とパワハラについて確認できなかったっていうことについては納得できないと。で、事実関係を再度検証し直してほしいという風におっしゃっているわけですけども、この点についての受け止めと、再度になりますけども あの事実関係の再検証についてのお考えをお聞かせいただけますか?
現在、会見をされているということであればそのちょっと、途中でちょっと、コメントをすることはちょっと差し控えていただきたいというふうに思います。ただ、ヘアアイロンの件につきましては、そのようにおっしゃっているのであれば、その証拠となるものをお見せいただけるようにお願いをしたいというふうに考えております。




はい、ではお手を先ほど上げておられた方はすいません。
日経新聞の山本です。
公演スケジュールの見直しについて1点教えてください。 公演回数を減らされるということで公演の回数と、それから、売上金額ですね、多少減ることになるとは思うんですけれども、どれくらいのマイナスが見込まれるのか、また、そのマイナスを補うための手立てを考える必要がこれからあるだろうとは思うんですけれども、それについても、どのように考えておられるのか、ご検討は教えてください?
今まだあの検討過程でございますので、具体的な数字につきましてはこの場では差し控えさせていただきたいと思いますが、今から影響は当然あるものと考えております。
対応については、減収幅の補うための対策を考える必要があるかと思うんですけれども、それについてはどのように考えていらっしゃるんでしょうか?
まずは、今、ちょっと目の前でやるべきことをやるというのが我々に必要なことかと思っておりますので、まだそのようなところには考えは及んでおりません。
ありがとうございます。
はい、では次の、こちらの2列目の女性の方。
朝日新聞の河合です。いじめやハラスメント確認できないというようなお話でしたが、ということは上級生、遺族の訴えている、上級生の加害責任というものは問わないということでしょうか?
現段階では、歌劇団にやはり責任があると考えておりますので、我々として、きちっと謝罪をして、次へ進んでいけるようにしたいという風に考えておるところでございますが、やはり、ご家族の方お気持ちについて、しっかり受け止めることは必要かと思いますので、そのためにも、ぜひお会いさせていただきたいというふうな考えで思っております。
そういう意味での管理責任というふうに受け止めてよろしいわけですね。その組織として
そうですね、はい。
はい、わかりました。
では、そちらの。
NHKの桐山と申します。すいません、1点ご遺族の弁護士、ならびに、ご遺族の方は、劇団と阪急さんに対して謝罪とともにですね、あの適切な保証を求めるということも、あの、あったかと思うんですが、あの、そのあたり、あの、劇団としての考えはいかがでしょうか?
もちろん、謝罪と保証をしっかりとさせていただきたいと考えておりますけれども、残念ながら今はそのような機会を持つことができていないという状況でございます。
じゃあ、保証についても、まだ、話が面会の上でできてないっていうことでいいですかね?
お気持ちとして、そこにはならないということだろうというふうに考えております。
承知いたしました。ありがとうございました。
それではこれをもちまして 記者会見を終了させていただきます。申し訳ございませんでした。以上をもちまして 会見を終了いたします
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